COEDA HOUSE / 隈研吾 木外装×白内装のトイレ
隈研吾さんが設計し2017年にオープンした、COEDA HOUSEのトイレを紹介します!
熱海にあるACAO FORESTというガーデン施設内にあるカフェの建築です。
トイレ外観
COEDA HOUSEから棟を分けた場所にトイレはあります。
木材の経年変化によりだいぶ汚れた印象・・
ちなみにできた当初はこんな外観でした。
(https://rough-log.com/9070より画像拝借)
外装に木材を使う際は、経年変化も視野に入れることが大切ですね。
トイレ内部(女性)
壁と天井は白塗装、洗面台周りも白で統一し、清潔感のある色味としています。
器具はTOTOですね。
鏡の淵のサビが気になります。
トイレブースも白統一で、シンプルな設えとなっています。
床はコンクリート仕上げとしています。
屋外からの利用者に対応できるよう、土間のような空間にしようとしたのかもしれません。
経年とともにヒビが入ることや、水染みや汚れがついてしまうので、トイレでの使用は注意が必要です。
サインデザインの敗北
ステンレスの可愛いピクトサインです。
脚をつけて少し壁から浮かすことで、立体的に見えるようになっています。
さて、このサインを見て気付いたことはないでしょうか?
ピクトサインがグレー、文字もグレー
そしてグレー化した木材と馴染み、どこが男子・女子トイレかわかりづらくなっています。
(そもそもこの建物がトイレということにも気づきづらいですね。)
おそらく分かりづらいというクレームがあったのでしょう。
残念ながら入り口ハンドル箇所に後付けサインが設けられていました。
青と赤のビニールテープのようなものが貼られていました。
COEDA HOUSEとの共通性
軒を支持している垂木の断面が白く塗られています。
COEDAHOUSEとの共通点ですね。
この垂木の断面を白く塗るったものは寺院建築でよく見られるのですが、昔、腐りや割れの出やすい部分を保護するために、木口を胡粉(ごふん)という顔料で塗っていたことが由来とされています。